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以前のHPで、2004年2月~2006年10月まで綴った三人の日記です。
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☆10月7日(木) 戸袋に手をはさまれる男  rika

「車両故障で電車遅れております。お急ぎのお客様にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんが・・」

というアナウンスが流れる朝の地下鉄車内。

せっかく今日は早くでたのに遅刻だよ~といらいらしながら待っていると

同じ車両内の若い男がいらだち気味に叫んだ。

「※☆#&~!!%$!!!」

舌ったらずな若者しゃべりで何をいっているのか聞き取れない。

まわりの人も同じであったらしく、みなそしらぬ顔をして時が過ぎ去るのを待っている。

けんかか?それともひとりでおしゃべりしている人か?と思ったところで、もう一度その若い男が「ちょっとー!駅員よんでくださいー!」と悲痛な声で叫んだ。

SOSだったのか!?

周りの人が駅員さんを呼ぶ。

私はひとつ隣のドアのところにいたのでよくわからなかったのだが、やがて車内アナウンスで

「戸袋に指をはさまれたお客様がおりますのでしばしお待ちください~」

と ながれた。

よく見ると右手親指を戸袋の上の部分にはさまれているではないか。

しかも駅員さんが手間取ってなかなか救出されない。

やっと親指の自由を奪回した若者はそしらぬふりでヘッドフォンをつけ音楽に集中していた。

が、そーとー恥ずかしかったでしょうな。

はじめて見た、戸袋に指をはさまれる男。

よく「気をつけてね」ってステッカーが貼られているけど、ほんとにはさまれるのですね。

私だったらどーするかなーと考えながら、電車にゆられた。

とりあえずまわりのひとに苦笑いであいそをふりまくかな。

そしてひとりごとのように「いったかったー」とアピールするかな。

いや、やはりあの若者のようにそしらぬフリして「私じゃありませんよ、電車を止めたのは」ってかんじかしらね。

 

☆10月月7日(木) はふっ HIOKING

明日ゲネ、明後日初日。

「・・・再演なのに。」

花さんと愛さんがボソッと言った。

深めようと思ったらいくらでも稽古したくなるもんです。

劇団は大きくても小さくても、本番前は皆大変なんだな。

ちょっとくたびれたので今夜はこの辺にして寝るぞえ。

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