以前のHPで、2004年2月~2006年10月まで綴った三人の日記です。
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☆4月18日(日) 銀ブラ日記 HIOKING
先月、リカからの情報で矢場とん銀座店が出来たと聞きました。
矢場とんとは名古屋の矢場町に店を構える老舗の味噌カツ屋です。
今日は先輩の理子さんと銀座店へ行くことに。
ただ味噌カツ食べるだけじゃつまらないので、まずは歌舞伎座へ行きました。
生まれてはじめての歌舞伎座です。
お金もないしメインはあくまで味噌カツなので、4階の一幕見席でお昼一番の幕を鑑賞しました。一幕だけなら800円で観られます。
「お切符はこちらで販売しております。」という歌舞伎座職員の‘お切符‘という言葉に違和感。
演目は「番町皿屋敷」。
役者の決め台詞の度に客席から「紀伊國屋!」とか「万屋!」って声がかっかてどきどき。役者によって掛ける言葉が違ってたように思いますが、どういう決まりがあるんだろう。私も言ってみたかったけど何を言えばいいのか分からなくていえませんでした。無念。
内容を簡単に書くと。旗本の青山播磨と将来を約束している腰元のお菊は、播磨に縁談の話があるという噂を耳にします。播磨にはその気は毛頭無かったのですが、不安に駆られたお菊は播磨の心を試す為に青山家の家宝の皿を割ってしまいます。大事な皿を割られたことよりも心を疑われたことに腹を立てた播磨はお菊を手打ちにして庭の井戸に捨てるというお話。
これって、その後幽霊になったお菊が夜な夜な井戸に現れ、「一枚~、二枚~…」なんつって皿を数える怪談話だと思ってました。でも、今日は「本望でございます~。」といってお菊が切られ、「生涯の恋を失った~!」と播磨が嘆いて終幕するという悲恋モノとして終幕をむかえました。
幽霊出ないじゃん。お菊の身分を思えば疑いを持ってしまう気持ちを察してやれないもんかね。なーんて話しながら歌舞伎座をあとにしました。
さ~、メインの矢場とんだ。
店に入ると、照明にもドンブリにも窓にも、もうあっちこっちに矢場とんキャラクターのブタの横綱がいるんです。
あれもかわいい、これもかわいいときゃーきゃー言いながら生ビールで乾杯。プッハ~。昼間の空腹にきくこと、きくこと。
食べたのはもちろん味噌カツ丼!いやぁ~、この八町味噌の香りがたまらないぃ。
おいしゅうございました。ごちそうさまでした!
矢場とんオリジナルTシャツとマグカップを土産に買って店を出ました。
その後は腹ごなしに銀ブラと称してマツヤの前のホコテンを歩いて、東京国際フォーラムで江戸骨董市をみてきました。
日曜日を満喫いたしましたー。
☆4月18日(日) レール rika
ぼーーっと電車に乗って外を眺めていたら、反対車線の電車の車輪が目に入ってきた。
なぜか車輪をしばらく見つめ続けた。
がたたん、がたたん
中学生のときに課題図書かなんかで読んだヘルマン・ヘッセの「車輪の下」のことを思い出した。
たしか、ドイツだかオーストリアだかの中学生の話で、私立中学を受験してその学校での苦悩を通して人生を考えるってかんじのちょっと哲学的な内容だったような。。
車輪の下ってことはレール?
敷かれたレールにのった人生への疑問か?
重い車輪(プレッシャー)の下敷きってこと?
あ~~どんな内容だったっけ?って気になりだしたら止まらない。
その当時読んだときは結構衝撃をうけたんだけどなあ。
今読んだら違う感じ方をするんだろうなと思う。
「火垂るの墓」も夏によくTVで放映されるから今までに何度か見たけど、2・3年前に見たときは、新しい気持ちがうまれた。
空襲で母親をなくした二人の幼い兄妹がお父さん方の親戚の家にお世話になるシーンで、最初のうちはおばさんもやさしいんだけど、戦況が長引くにつれ、二人に冷たくあたるようになり、結局二人はその家をでて洞穴でくらすようになる。
昔は「なんてひどいばばあだ!!」と思っていたけど、
戦時中で食料も物資も不足しているときにいきなり子供ふたりもかかえたら大変だよ。そりゃあ、愚痴のひとつもいいたくなるわいな
とやけにおばさん側になっちゃって、
だいたいちょっと我慢をしておばさんちにおいてもらえばよかったのにいきなり出て行っちゃう兄ちゃん、もう少し考えなさいよ
と説教じみた気持ちになった。
まあ、そこが哀しくもあり美しい兄妹愛なんだけどさ。
今年の夏もやるかしら?
とりあえず図書館で「車輪の下」を借りようっと。
どんな気持ちになるかしら?たのしみ。
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