以前のHPで、2004年2月~2006年10月まで綴った三人の日記です。
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☆7月10日(土) また暗いかも HIOKING
万之丞さんの葬儀に出席してきました。
といっても、亡くなったのは先月の10日ですから、ご遺体とのご対面はかないません。
早稲田大学の大隈講堂で楽劇葬という形で執り行なわれました。
亡くなってから1ヶ月の間に、私の中で真実味はどんどん薄れていました。
少し遅れて開場につくと、万之丞さんが取り組んできた楽劇・大田楽の真っ最中。
楽劇=楽しくて、劇的なもの らしい。
楽劇葬で楽しく劇的にお別れか、万之丞さんらしいな。
舞台の真ん中に万之丞さんの大きな写真。
客席の通路に装束を纏った演者が並び、リズムに合わせて舞う姿を見たらいきなり涙がでた。
作品は生きた証だ。
ものすごいたくさんの賞や肩書きよりもみんなの心に残るんだ。
大きな写真の前に骨の入った箱が。
あんな中に納まっちゃうんだな。
誰かが言った、「死んだらお終いだ」と。
また涙が出た。
会場の一番後ろで手を合わせて早々に帰宅しました。
帰り道、受付でもらったしおりを開いたら、挨拶をする人の中にウッチャンナンチャンのナンチャンと松坂慶子さんの名前がありました。
ほんとに広いなぁ。
まあ、それはいいとして。
しおりの最後にこう綴られていた。
「万蔵に万感の思いをこめて千秋楽 万之丞」
若い頃、家出してイギリスやらの外国に芝居しに行ったと聞いたことがある。
異端児と言われ、好き放題の人のようだけど、狂言を本当に愛していたんだな。
万蔵の襲名が間に合わなかったのが、本当に口惜しい。
どうか、どうか安らかに。
心から感謝と尊敬の意をこめてご冥福をお祈りいたします。
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