以前のHPで、2004年2月~2006年10月まで綴った三人の日記です。
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☆3月14日(日) ヒカワダイ☆ポリス わたなべ。
「オネーサン、ナニシテルノ?シガレット、スキデスカ?オネーサーン!」
去年の冬、氷川台の自販で煙草を買ってたら、黒人の兄ちゃんにつかまってしまった。
とりあえず「オー、イエスイエス」とか言ったら、付いて来てしまって、奴を撒くのにえらい苦労したのを、昨日のバイト中になぜか思い出した。
帰り道、自転車に乗ってたら、背後から「バイトシテマスカ?バイトシテマスカ?」と声を掛けられた。
出た。やっぱりあたしは元魔女っ子(途中で挫折)。なんとなくそんな気がしてた。
今度は無視しなきゃと思って、そのまま自転車を走らせる。しかし、奴も自転車で追い掛けてくる。
「バイトシテマスカ?」
を連発しながらとうとう私の横に追い付いた。それでも私は知らん顔。
奴は「バイトシテマスカ?」。
私は、だんだんイライラしてきた。
バイト?してるよ。今日はなあ、アラスカのシャケとホッケとカニを売って来たんだ。しかもなあ、骨が鋭いんだぜ、アラスカは!指に刺さって痛かったんだぞ!
と無視すると決めたので、心の中で叫んでいると
「ちよっと、止まってください!」
え。日本語うまい!?横を見ると、そこにはポリス様。そして一言。
「ライト、つきますか?」
はっ。らいとつきますか?ばいとしてますか?
似てる。激似だ。
ぽぽぽりすさまっ!
私は慌てて「つきますよー!ほらっ!」と走って、ちゃんとつく様をアピールしたが、彼は完全に私を不審者として見ていた。
ポリス様は「その自転車、鍵がついてないけど、あなたの?」
「はっ!鍵は無くしてしまいました。でも私のです」「防犯登録の確認させてください」
・・・盗んでないのに。私は今、ドロボーだと思われているんだと思ったら、急に頭に来て、その後の態度をおもいっきり悪くしてやった。
そして待つこと3分。ポリス様は
「確認とれました。お気をつけてお帰りください」
と丁寧に言って、さっと敬礼した。よく見ると、まだ若い。
「はい、ありがとうございます」と言って、再び自転車に乗ったが、何だか悪いことをしてしまったなと思った。
5歳くらいのポリス様が「ぼくは、おおきくなったら、けいさつかんになるんだい」と言っているのを想像してみた。
何だか、胸がきゅーんとして、ますます申し訳なさだけが残った。
ああポリス様、ごめんなさあ。もうしません。もうしませーん。
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