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以前のHPで、2004年2月~2006年10月まで綴った三人の日記です。
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☆6月10日(木) おじゃまむし  rika

昨日芝居を見終わって、そのまま新婚のJさんとEりちゃんの家にご招待されたのでお言葉に甘えておじゃまむし。

いやーいいねえ新婚さん。

朝起きるとEりちゃんがパンを焼いている。

トーストしてるんじゃなくてほんとに焼いてるの!

丸いボールみたいなのにパンの材料をいれてレンジで焼くだけ。といっていたけど、

すごいすごいすごい!

焼きたてのパンをJさんが切り分ける。

バターの風味が口いっぱいに広がって、うーまーいーぞーー!!!

野菜がたくさん入ったクリームスープ・ウインナ・スクランブルエッグ・プチトマト

優雅な朝食。

おいしくって食べすぎた。おなかくるしひ。

話を聞いたら朝食は和食と洋食を一日おきにつくるそう。結婚して1ヵ月半は同じ料理がでてきたことなかったとか。

Eりちゃんすばらしい。かわいいし。ほんっとかわいいのだよ。

私もこんな奥さんほしいわ。

 

☆6月10日(木)      HIOKING

11日の朝です。

昨日の日記を今頃書いています。

悲しくて何にもできませんでした。

野村万之丞さんが亡くなりました。

一昨年から2年間「怪談狂言・牡丹燈籠」で演出をうけ、共演させていただきました。

金ちゃんはことの重大さがわかってないだろうけど、おじさんはすごい人なんだぞって笑っていた。

野村万蔵家八世統主だそうで・・・私は出会ったときには・・いや、今もよくわかってないんだけど、狂言の世界で一番偉いというか名誉なお名前を継ぐお家の方なんだとか。

来年の1月にその万蔵のお名前を襲名することになっていました。

先々週あたりに入院の知らせを聞いて、お見舞いの電話をして、あまりにも急で、信じられない。

総合芸術家とか、もちろん狂言師、大学教授、能楽協会理事、劇場の芸術監督・・・。

覚えてるだけでもこれだけの肩書きを持っていて、でも、肩書きからではなくて、関わることですごい人なんだと実感させられ、尊敬している。

目を閉じると万之丞さんと一緒にあの舞台が浮かぶ。

女性禁制の能舞台にベテランに交じって上げてもらった。

あんな大事な舞台で素人のような人間に初舞台を踏ませる万之丞さんの自由さと大きさが世間の人に異端児なんて呼ばせていたんだとおもいます。

で、それを気に入ってるところがすきでした。

四角くて綺麗でセットも何も無い舞台はおっかなくって、まるで操り人形のように自分じゃどう動いたらいいのかわからなかった。

姿勢、立ち居振る舞い、声の出し方、台詞の音程、イントネーション、泣き方、死に方、お嬢様の心理や恋心、楽屋での振舞い、言葉遣い、お茶の入れ方、お酌のタイミング、箸の持ち方、ありとあらゆることでメタメタに怒られた、・・・万之丞さん以外の方々にも。

恥ずかしながら伝統芸能の人って面倒なこと言うわと思ったこともしばしばあるけど、すごーく充実した日々でした。

これからの日本の文化芸能にかかせない人だと思っていました。

・・・書ききれないからやめますが。

くやしいです。

惜しくて。

心からご冥福をお祈りします。

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