以前のHPで、2004年2月~2006年10月まで綴った三人の日記です。
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☆5月9日(日) 一村 HIOKING
先日、リカから絵画展に行ってきたと聞いて、羨ましく思っていた矢先に母から電話がきました。
昔、田中一村という画家の展示を見てたいそう感動をしてあーだこーだと眠たい時に熱く語られ、あんまりのしつこさに観念してHPで検索。
父からは昔個展に連れて行っただろうと言われたけれど、記憶に無い。
大して興味もわかず、検索するうちにでてきた伊藤若冲に興味を持ち始めたところで再び母から電話、どうやら母も慣れない手つきでHPを検索していたらしい、そして東京で展示があると言う。
負けだ。
行くしかない。
で、今日は大丸ミュージアムで田中一村展を観て来ました。
最終日の夕方なのでちょっと混んでました。
HPじゃよく解らなかったけど、実物はものすごーくよかった。
戦前、戦中、戦後にかけて生きた人で、植物を中心に四季の移ろいを描き続けた画家です。
晩年は奄美大島に渡ります。
「私のえかきとしての生涯の最後をかく為に来て居ることがはっきりしました。」
暖かい土地の色鮮やかな自然をのこしています。
色彩の鮮やかさ、描写力、どちらもすばらしいんですが、そんなことよりも、ものすごく自由な構図にドキドキしました。
昔の人って思っていたよりすっごくおしゃれ。
私は日本画を描いたことも絵の具に触れたことも無いけれど、なんて素敵な絵の具ののせ方だろうと感心しました。
近年のグラフィックデザインやなんかをよくしらないけど、新らしぶってアーティストぶって見失うんじゃないかって思ったりする。
とっくにあるんじゃん、みたいな。
こんなふうに一生をかけて表現したいものがあるってうらやましい。
私は考えないようにしてることがあるから。
デッサンが描写力の訓練以上に考えられなかったあの頃の固さを捨てなくちゃ進めなくなる。
今は模索中ってことにしとこうと思う。
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